上級コースのご説明


上級コースの目的

心を空っぽにして、ただ天上から体に音楽を通すという感覚を知る


作曲者の歴史的背景や思いを知識として知っている


楽曲の構成をアナリーゼし、知的に把握できている


自分で譜読みから表現までを自主的に進めることができる


 

上級者は、ソナチネアルバム以降から、モーツァルト・ハイドン・ベートーヴェンのソナタ、ショパンのワルツやマズルカ、シューマンやメンデルスゾーンの小曲、ドビュッシーやラベルの小曲に挑戦されている方というイメージでお話しします。

 

これらをもう少し踏み込んで書くと、以下のようになります。

 

 

1.心を空っぽにして、ただ天上から体に音楽を通すという感覚を知る


この課題が、私の伝えたいすべてと言っても過言ではありません。

曲を弾くのが難しいと思っている時にはまだ練習不足です。

 

やっと間違えずに弾けた、という段階では、まだまだ未完成です。

一生懸命に弾いて、いつも通り弾けた、というのも、違います。

自分が弾いた、という感覚が無くなるところまで、進んでほしいと思っています。

 

邪心のない子供が、易しい曲を素直に感じて弾いているときには、天使が弾いているみたいに素晴らしいことがあります。だんだん大人になるにつれて、より優れた自己表現を望むようになるし、他人からどう見られるかという心配から逃れにくくなってくるので、心を空っぽにするのは難しくなります。

 

一体、音楽で表現しているのはなんでしょう?

 

ある個人の自己表現というより、もっと別の次元のものであると、私は感じています。

その曲を作った誰かが、その昔あるときに思い付いたアイディア!などという一時的なものではなく、

現在の私たちにもリアルに感じるものであり、今ここに、時を超えて存在している「何か」だと思います。

書けば書くほど難しくなってしまうのですが、つまり、音楽は、人類が共有している一種の高い波動であり、時を超える存在です。

 

音楽の醍醐味とは、

大いなる愛に身をゆだねること。

悠久の流れとともにあること。

 

このあたりが言葉で説明する限界と思います。

 

こんなすごい感覚を多くの人と共感し合いたいと切望しています。

そのために当教室では、精一杯背伸びをしてやっと弾ける曲ではなく、ある程度ゆとりをもって弾ける曲を、気持ちよく弾いてもらうのをお薦めするつもりです。

音楽を演奏するという体験を通して、この肉体を超えて、このちっぽけな自己という枠を超えて、自由に羽ばたいて遊んでほしいのです。

 

 

2.作曲者の歴史的背景や思いを知識として知っている


歴史的史実を本で調べ、作曲家の生き様や思いを洞察し、その曲は何を表現した作品なのだろうと思いめぐらすことはとても面白いことだと思います。

 

そして演奏では、得た知識ではなく、感性を優先させて弾きたいものです。

 

 

3.楽曲の構成をアナリーゼし、知的に把握できている


楽曲の起承転結の構成を知り、地図上の立ち位置をわかって演奏できることは、とても安心です!

 

 

4.自分で譜読みから表現までを自主的に進めることができる


誰かの手助けがなくても、楽譜さえ手に入れば練習を進めていくことができる。

 

最初に誰かに聴かせるときに、きちんとしたメッセージとして完成している。生徒さんたちがそんな風に成長して、ピアノを一生の友として楽しんでほしいと願っています。