よくあるご質問と回答


子供がピアノを習いたいと言い出しましたが、うちにはピアノがありません。習っても続けられるかわからないし、置く場所も限られているし、電子ピアノを買うことを躊躇しています。ピアノ教室に入るのに、ピアノの用意はどの程度必要でしょうか。

 


お気持ち、とてもよくわかります。心配されているのは、お子さんの熱意が長く続くのか、ちゃんと自分で練習できるのか、近い将来ピアノが無駄になるようでは困る、という点だと思います。

 

本当のことを言えば、ピアノを楽しめるようになるためには、家にピアノがあり、毎日練習できる環境が必要です。そして、ピアノを始める前にこの環境を用意するのは、ある意味で、賭けなのかもしれません。

私はピアノが弾ける楽しさを一人でも多くの人に伝えたいので、ピアノに興味を持ったお子さんの親御さんには、是非この賭けをして頂きたいと感じています。でも、事情はご家庭ごとにそれぞれ違います。

 

そこでご提案ですが、初めは鍵盤ハーモニカか、それに類する小さな鍵盤楽器をご用意いただき、2ヶ月間は、譜読み、歌、リズムのレッスンを中心に行い、弾くのは片手のみということで、お子さんの反応を観察してみるのはいかがでしょうか。2ヶ月経った頃、楽しそうな様子でピアノレッスンに向き合っているのを確認できたら、「賭け」に踏みきってみるのはいかがでしょうか。当教室では、譜読みに対して念入りなレッスンを致します。ですから将来たとえピアノを続けなくても、他の楽器でも合唱でも、培った読譜力を生かすことができます。音楽の楽しみは一生の宝です。ぜひ前向きにご検討ください。

 


子供はまだ3歳ですので、リトミックにするかピアノにするか、迷っています。この教室にはリトミッククラスはないようですが、3歳でもマンツーマンのピアノレッスンができるのでしょうか。

 


3歳くらいですと、まだ概念的な理解力が進んでいない場合が多いのですが、個人差は非常にありますので、

当教室では本人とお会いしてから方針を決めます。

 

いずれにしても、音楽は楽しい遊びであるということを体感するには最適な時期ですので、リズムに合わせて歩く、走る、跳ねる、踊るなど、楽しく遊ばせます。その他、音感を育てるための音当てクイズや、よく音を聞きながら歌うことや、打楽器を音楽に合わせて打つこともできますね。私のこれまでの経験では、3歳でも数字やひらがなを覚えたり、音符の理解ができるお子さんに何人も出会っていますので、可能性は無限です。やれそうだと思ったら、読譜を進め、指を使ったピアノ演奏も始めます。

 

リトミックにするか、ピアノ個人レッスンにするか。どちらも両方体験レッスンをしてみて、お母様の直感で決められてはいかがでしょうか。リトミックはお友達やお母様と一緒に楽しみながら、音楽性を養えるのですから、素晴らしいと思います。ピアノ個人レッスンでは、楽しいことをしているつもりで、いつの間にかピアノを弾く指が整ってくるというメリットがあります。

 

どちらにしても、急ぐことも焦ることもないと思います。素晴らしい出会いがありますように。


子供にぜひピアノを習わせたいと考えていますが、我が家は共働きで、母親の帰りは7時近くになります。保育園から子供を連れて帰宅してからは、夕飯とお風呂を済ますだけで、子供の就寝時刻となってしまいます。

この状態ではピアノを練習させる自信がないのですが、それでもレッスンをすれば、少しは弾けるようになってくるのでしょうか。

 

 


お母様が遅くまで働いていらっしゃる場合は、平日のピアノ練習に付き添ってあげられないのは当然のことと思います。それでも、子供にピアノを習わせてあげたいという親心ですね。私も子を育てる母親の立場ですので、共感するところがあり、じーんと来てしまいます。

 

正直なことを言えば、ピアノはできる限り毎日練習をしてほしいものです。コツコツと毎日ピアノに触れることを習慣にすると、次第にピアノ演奏用の体が出来あがってゆきます。これは人間の体が精密な機能を持っていることを証明しています。

 

保育園から帰ってから夕飯の支度が整うまでの10分でも15分でも、お母様の目の届く場所で、お子様がピアノを練習することを日課にすることはできないでしょうか。

 

それができそうな年齢になったら、ピアノを試してみてはいかがでしょうか。未就学児の場合、お母さんが家で練習のフォローをしてくださる場合が多いですが、それは必須ではありません。お子様の練習場所と同じ空間にいらして頂ければ、それで構いません。未就学児の時には短い練習時間でもよいですが、就学したら少しずつ時間を増やしていけるとよいと思います。

 

一週間に一度のレッスンだけではピアノはうまくなりません。せっかくピアノを習うのであれば、上達して、楽しみをどんどん発見してほしいものです。

 

毎日の練習を習慣にするためのキーポイントは、レッスンの進め方や宿題の出し方の工夫です。そこは、講師である私の努力の範疇になります!