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小さい生徒さんへのメッセージ

こんにちは。今日もありがとうございます!

 

先週のレッスンのことを書いてみます。

ある小さい生徒さんと、いつものように一緒に練習をしていました。

「もう一回弾こう」と声をかけた私に、その生徒さんが無邪気な顔で言いました。「なんで?」と。

ウ!そう来るの?私は数秒うろたえた後「・・・・まだ練習足りないから。」と答えました。なんとマヌケな返答でしょうか。

そのあと、この事がずっと気になってしまって、どう答えられるとよかったのかと考えていました。

 

「自分の信念を持っていること」と、それを「他者に伝えられること」とは同じではないようです。

他者に伝える努力をすることで、更に自分が深く理解するようになってゆきます。

このことを考えるチャンスをもらえてよかったなと思います。

 

練習の大切さを子供に伝える方法。

今度その生徒さんが来たら言おうと思っている内容を、予行練習として、ここに書いてみようと思います。

小さい小学生に伝わる言葉遣いで、話し言葉で書いてみますね。

 

仮に生徒さんをAちゃんとしてみます。

☆予行練習 以下

 

Aちゃん、先週のレッスンで、ここを何回も弾こうとしたら「なんで?」って聞いたの覚えてる?

あの時、先生じょうずに答えられなかったから、あれから一週間考えたのね。

どうして何回も練習するのかっていうこと。

この話、とっても大切だから、Aちゃんには少し難しいかもしれないけれど、頭だけでなく、心も使って聞いてね。

 

あのね、音楽ってね、作曲家がその辺にある材料を組み立てて作ったのではないんだよ。

音楽ってね、その辺にあるものじゃないものから作られているんだよ。

この世界のものではない、他の世界にある美しいエネルギーを、作曲家はこの世界に引っ張り込んでくるんだよ。

だから、音楽って不思議な気持ちになるんだよ。

それからね。曲ってね、生き物なの。

作った人のものでもなく、弾く人のものでもなく、この曲が一つの生き物なんだよ。

この曲を弾こうとするとき、私たちはがんばって楽譜を読んでやっと弾けるようになるでしょう。

それだけでも大変だよね。でもね、そこからが本番なんだ。

やっと弾けるだけでは、この曲は生き物になって動き出さないんだ。

この生き物を動かすためには、私たちは何度も何度も練習して、私たちの体に染みこむまで弾かなきゃならないの。

何回も弾くと、曲が私たちの体に染みこんで行くのね。

そうすると何が起こると思う?

この曲が自分で動き出すんだよ。生き物として動き出すんだよ。

動き出した生き物は、私たちの体を使って楽しい音になるんだよ。

そうなると本当に、私たちはメッチャ楽しくピアノを弾けるようになるんだよ。

だから、たくさん練習することが大事なんだよ。

やっと弾けるんじゃなくて、楽しく弾くことが大切なんだよ。

それをわかってほしいから、先生Aちゃんに、たくさん練習してほしいんだ。

 

☆予行練習 以上

 

ブログに先に書いてしまいましたので、本番のレッスンでやってみた感想も載せてみたいと思います。

また、ぜひこのブログに遊びに来て下さいね。

 

今日も読んでくださって、本当にありがとうございました。

 

立川市 ピアノ教室ソラージュ