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「コツを教えて」というリクエストについて。

新年おめでとうございます。

ブログを書き始めて3回目のお正月を迎えました。

これまでの新年のブログにはその年の目標を書いてきまして、昨年も一昨年も同じことを書きました。

その内容は

「過去や未来のことを思い悩まずに、今を、今日のこの瞬間を幸せに過ごすことへ注力する」

でした。

今年もこれが基本だと思っていますが、3年目も同じではつまらないので、今年はもっと具体的にしてみます。

 

昨年の後半くらいからピアノ演奏への情熱が再燃しています。

ぜひ、ピアノ演奏の基本に帰りたいと思っております。我ながら真面目!!

感情にまかせたり、難しい技術に追われたりするのではなく、醒めた頭脳と熱い想いを両立できる曲。

どうということはありませんが、

今年の目標は

バッハのインベンションとシンフォニアの全曲を暗譜で仕上げること。

え!!?

どうということはないですって?

いやいや、とても大きすぎる課題で、達成できるかどうかわかりませんが、これを目標に宣言してしまいます。

 

それと、もう一つ、今日はピアノレッスンの話を書きます。

新年早々本当に真面目ですみません。

 

次女は母親の私からピアノを習っているので、先生が家にいて、いつもアドバイスを受けられる状況です。

他の生徒さんより有利な面もあります。譜読みの間違えを早く発見してもらえたりしますからね。

(でも母親相手ですから反発しやすく、とっても教えにくい!)

先日、娘は言いました。

「お母さん、結構弾けるようになったよ。次、早くコツを教えてよ」

私にはとても違和感がありました。

「コツ?」「早く教えて?」

違うなぁ。。。手っ取り早いコツなんか、そんなものはないよ、と。

 

実はこのことについて、昨年の秋頃じっくり考える機会がありましたので、

それを書いてみます。

 

「上手になるコツを、ポイントをサッサと教えてちょうだい」

というリクエストは安易で、音楽の本質から逸れていきます。

教えてもらったポイントを頭脳で整理して、その通り弾けたら○、、、

これでは音の並びの表面をなぞるだけに終わるので、私としては気が進まないのです。

 

ピアノは弾かなきゃだめだと思います。

体験が必要です。

泥臭いくらいに弾いて弾いて弾きまくって、体と音符がなめらかに一致してくるのを待つ。

そのうちに、量が質に変わるときが来ます。

その人の内側からやりたい表現が浮かび上がってくるのを待つのです。

 

だから娘にはコツなんか教えません。

「この練習をしてみてごらん」と練習方法を提示するだけ。

まずはやってみな!と。

それが出来ときには、次の練習を提示します。

次はこの練習してみな!

とにもかくにも、大事なのは内側に火をつけることなのです。

私はチャッカマン!

結論なんて最初から教えたくないのです。

 

そして、内側から表現が出てきた段階では、たくさんのヒントを出します。

曲と仲良くなって、色々やりたい、感じたいと思う段階に来たら、

先生の教えることはコツなんかではなくて、色々あるうちの一つの「提案」になっているはずです。

最初に正解なんて、型なんて、ないのですから。

 

こんな例えはどうでしょう。

ある子供が就学の時期を迎えました。ピカピカの1年生です。

そこへ優れた予言者がやってきてその子にアドバイスをしました。

「君は将来パイロットになるので、小学生のうちには○○○○を学ぶとよいだろう。運動は△△△を

やっておくと弱点を克服できるはずだ。中学は語学習得に長けている私立が一番よいが、もし入れなければ

□□□塾に入って集中的に学んでおくとよいでしょう。コツは云々・・・・これが一番の近道だ云々・・・」

 

気味悪いですよね、こんなのがあったら。

 

どんな欲求やどんな体験が待っているかわからないから面白いのだと思います。

ピアノも。

曲の命と出逢ってほしいと思います。

才能が大してなくても、丁寧に出逢って付き合っていたら、曲の命と近づいていくから。

私の命と音楽の命が一致したときに、オリジナルな表現が生まれてくるのが面白いと思います。

天才的な人は超スピードでやってのけるからビビるけれど、

凡人でもかなり楽しめるのが音楽だと思います。それは、私が体験してきたことだから。

 

今年も生徒さんたちと楽しくコツコツ、音楽をしたいと思います。

 

 

それと、ピアノ教室を探している人以外に、たくさんの方がこのブログを読んでくださっているのを

本当にありがたく思います。

拙い表現ですが、どうぞ今年もお付き合いください。

 

よろしくお願いいたします。

 

ピアノ教室ソラージュ